全日本はちみつ協同組合と日本養蜂はちみつ協会が1985年(昭和60年)に制定。
日付は「はち(8)みつ(3)」と読む語呂合わせから。
健康食品としてのはちみつを広く知ってもらう日。
はちみつについてはちみつ(蜂蜜)とは、ミツバチが花の蜜を採集し、巣の中で加工・貯蔵したものをいう。約8割の糖分と約2割の水分によって構成され、ビタミンやアミノ酸、ミネラル類などの栄養素をわずかに含む。
人とミツバチの関係は古く、古代エジプトの壁画にミツバチを飼っている様子が描かれていたり、日本では平安時代に、はちみつが宮中への献上品となるほど貴重品であった。また、江戸時代には、徳川家康の孫娘である千姫が絹などとともに、はちみつ数百貫を持って嫁いだという逸話もある。
花の蜜のことをはちみつと呼ぶと考えられがちだが、花の蜜と巣の中で貯蔵されたはちみつには、物理的・化学的な性質の違いがある。
まず、花の蜜ははちみつよりも糖濃度が低い。一般に花の蜜の糖度はミツバチが採集した段階で40%未満であるが、巣に持ち帰られた後で水分の発散が行われる結果、はちみつの糖度は80%前後に上昇する。
また、採集された花の蜜はショ糖液、つまり水分を含んだスクロース(ショ糖)である。ミツバチが巣に持ち帰ったはちみつは、ミツバチの唾液に含まれる酵素(インベルターゼ、転化酵素)が蜜に混入し、その作用によって蜜の中のスクロースがグルコース(ブドウ糖)とフルクトース(果糖)に分解される。
他にも、はちみつにのみコリンが含まれる。コリンはミツバチの咽頭腺から分泌されるロイヤルゼリーに含まれる物質である。ロイヤルゼリーは女王バチの幼虫に与える食物で、女王バチが長寿で体も大きくなるのは栄養価の高いロイヤルゼリーのおかげである。
関連する記念日として、「みつ(3)ばち(8)」と読む語呂合わせから3月8日は「みつばちの日」、5月20日は国際デーの「世界ミツバチの日」となっている。
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