東京都中央区日本橋に事務局を置き、「マーガリン」などの食用加工油脂を製造・販売する会社で構成される日本マーガリン工業会が制定。
日付はマーガリンの生みの親であるフランス人のイポリット・メージュ=ムーリエ(Hippolyte Mège-Mouriès、1817~1880年)の誕生日である10月24日から。植物性・動物性の油脂を原料としたマーガリンのソフトな風味や舌触りの良さ・美味しさをより多くの人に伝えることが目的。記念日は2016年(平成28年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
バター(butter)は牛乳から分離したクリームを練って固めた食品である。マーガリン(margarine)は高価だったバターの代替として作られた加工食品である。
1869年、ナポレオン3世は当時フランスで不足していたバターの代替品を募集した。これに採用されたのが、化学者であったムーリエのアイデアで、上質な牛脂に牛乳などを加えて冷やし固め、バターに似せて作ったものだった。これが現在のマーガリンの原型となった。
マーガリンは英語で「margarine」であるが、この名前はギリシャ語で「真珠」を意味する「margarite」に由来する。製造途中にできる脂の粒子が、美しい真珠の粒のように見えたことから、その名前が付けられたとされる。
マーガリンの原料は上質の油脂である。油の種類には様々なものがあるが、主に大豆油・なたね油・コーン油・パーム油・ヤシ油・綿実油・ひまわり油など植物油が約60%を占める。動物性の油で主なものは魚油のほか、国産の豚脂・牛脂などが使われている。
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